2020.06.19

甘さと柔らかさが抜群!淡路島たまねぎがおいしい理由

栄光玉葱の里
イングランドの丘の駐車場付近にドドーンとそびえ立つ玉ねぎの塔。淡路玉葱は明治二十一年施策したのが始まって……うんたらかんたら……と、「淡路玉葱の由来」が記されています。

そう、ここは玉ねぎ島。淡路島は全国トップクラスの品質と生産量を誇る玉ねぎの生産地です。なぜこんなに甘いの~?柔らかいの~?ジューシーなの~?ここでは、淡路島玉ねぎがおいしい理由についてご紹介します。

淡路島玉ねぎがおいしい理由

畑の淡路島玉葱

太陽・風・土。恵まれた自然環境がある

年間平均気温16℃、瀬戸内海特有の温暖な気候に恵まれた淡路島。雨は少なく、日照時間が長めで、玉ねぎは太陽の光をたっぷり浴びて育ちます。また、瀬戸内の潮風が運んだ塩分・ミネラルが豊富な土壌は、水はけも良く、余分な水分が玉ねぎに吸収されません。

昔ながらの農法で玉ねぎに最適な土を作る

淡路島では、お米が作られた田んぼで玉ねぎを栽培しています。田んぼに水を張ることで土の中の有害な菌が減少し、玉ねぎづくりに最適な土壌バランスに。連作障害の予防にも繋がるといわれる、昔ながらの農法です。

養分を蓄えてゆっくり成長する

北海道産たまねぎ……春まき(4月ごろ)・同年秋(9月~10月)収穫
淡路島産たまねぎ……秋まき(9月ごろ)・翌年初夏(5月~6月)収穫

淡路島産は日本でもっとも栽培期間が長く、冬を耐えてゆっくり成長するため栄養や甘みが蓄積されています。糖度は約9%~10%(JA全農兵庫調べ)と一般的なたまねぎに比べて高く、辛味成分のピルビン酸が少ない(※)ことがわかっています。

※春植えの場合、玉ねぎが害虫から身を守るためにピルビン酸をたくさん放出する。しかし秋植えの場合、害虫が少ないのでピルビン酸の放出も少ない。

しっかり乾燥&熟成させる

淡路島の玉ねぎ小屋

収穫後、淡路島伝統の「玉ねぎ小屋」と呼ばれる玉ねぎ専用の家(屋根付きで吹きさらしの小屋)に根茎を残したまま吊り、自然の風を利用して乾燥・熟成させます。これにより、ほどよく水分が抜けて甘みや旨みが増し、色艶もアップ。長期保存も可能になります。

[コラム]淡路島の夏の風物詩「玉ねぎ小屋(吊り小屋)」について »

なによりも、深~い愛情

箱いっぱいの淡路島たまねぎ
淡路島玉ねぎがおいしい理由は、島の恵まれた気候や土壌、昔ながらの農法にありました。
でもそれだけではありません。長~い月日をかけて栽培から収穫まで行う農家の深~い愛情こそが、極上の玉ねぎを育んでいるのです。

投稿者 : おかっぱゾンビ